一日の終わりに黄金の時間がひかえているわけでもなく、食事やテレビなどのわずかな安息と慰めを得るまでだが、しあわせが小さければ小さいほど人はそれだけは逃すまいと躍起になるのだ。自分のことを考えてもそうだと思う。

井坂洋子 『猛スピードで母は』長嶋有の解説より。

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