濡れ縁は文字通り、雨風を防ぐ雨戸などの外壁がなく、雨にざらしの縁側なのでこの名がある。
濡れ縁の「縁」は、縁側の「縁」のことであるが、昔は「縁側」を単に「縁」と呼んでいたため、特に、縁側の略というわけではない。
濡れ縁の中でも、座敷や通常の縁側より一段低い位置に設けたものは、一段落とした縁の意味で「落ち縁」と呼ばれる。
濡れ縁は雨に濡れるため、板と板の間を隙間状にして水はけをよくしたり、水切れをよくするために竹を使用することもあり、現代では腐食しないよう、アルミを使った濡れ縁も多く見られる。