元記事:
リアルタイムWebを構築しやすくする「Socket.IO」とは (1/4):CodeZine.
## リアルタイムWeb技術いろいろ
### 1.HTTPやJSONPによるポーリング
– 最もシンプル、あらゆる環境で使える
– AjaxによるHTTPリクエストを繰り返しているだけ(定期的にチェックしてるだけ)
– ネットワーク帯域とサーバリソースを無駄に消費してしまう
– スケールしない
### 2. Comet(HTTP StreamingやHTTP Long polling)
> クライアントから送信されてきたHTTPリクエストをサーバが維持し、サーバーからPUSHすべきイベントの発生(もしくはリクエストのタイムアウト)を契機にHTTPレスポンスを返す
– サーバがブラウザとのHTTPコネクションを維持
– イベント発生時に即座にサーバからブラウザへデータをPUSH
### 3. プラグインによるSocket接続
– Adobe FlashやMicrosoft Silverlightなどを使った接続
– リアルタイム性が高くバイナリデータの送受信も可能
– 1、2のようにHTTPプロトコルの制約をうけないため、無駄な再接続もなく効率的
– 独自ポートで通信するためにネットワーク経路上にプロキシやファイアウォールがあると接続できない
### 4. WebSocket
> RFC6455として規格化されている「双方向通信用」のプロトコル
– 3と同様、接続が確立した後は全二重通信を行うことができ、バイナリデータの送受信も可能
– クライアント側のプログラムもJavaScriptで記述することができる
– ポートもHTTPやHTTPSで利用する80や443に相乗りでき、ファイアウォールの制約をうけない
– モダンブラウザでないと機能しない
– 要暗号化
## Socket.IOとは
> 「リアルタイムWeb技術の実装方式を隠蔽し、すべてのブラウザ・モバイルデバイスでリアルタイム通信を可能とすること」を目指して開発されている、node.js用サーバ側ライブラリとブラウザ用JavaScriptライブラリのセット
– 現バージョンでは、1〜4の方法に対応しており、Socket.IO APIで透過的に利用可能
– IE5.5といった古いブラウザからiPhone/Androidのブラウザまで、幅広いブラウザでリアルタイム双方向通信が可能
– 拡張され、JavaScript以外の言語でもSocket.IO APIが利用できるようになってきている