「銀河鉄道」というと、「銀河鉄道の夜」か「銀河鉄道999」ばかりなのだが、
音楽でもいいものがあります。
喫茶ロック(僕はこの言葉がゆるくてなあなあな感じがして嫌い)
といわれているみたいですが、なんか切実で本気でよいです。
(僕が喫茶ロックと言う言葉に偏見をもっているだけか??)
ファーストの発売が1974年(別のソースでは1975年とあったが)らしく、
20年くらいも前になるのか。
確かに、キーワードは古いモノがあるけど(ニール・ヤングとか)、
詞の根っこにあるものとかメロディとか遜色ないな。
素晴らしい。
こういう古い音楽を聴いていていつも気になるのは、
コレはノスタルジーなのか、
きちんと今ここにある対象として評価しているのか、
ということ。
ほら、古いものって残っているってだけで、
手放しで評価されたりするものもあるから。
できることなら、フラットな状態で対象を評価できたらなと思います。
どちらにしても、これが古いっていうのは事実で、
自分に与えてくれるインパクトはなんらかわらないのだけど。
しかしまぁ、20年も前からこんないい曲ばかりあるっていう事実からすると、
鑑賞者としては新しい音楽を追い続けるっていうのは不毛なことかもしれんね。
もう十分という気持ちと、きりがないというのと。
人間について(恋愛とか、葛藤とか)については歌われまくってるし、
ああ、そこらへんが好きなら、これだけきいてりゃ大丈夫っていうのありませんか?
それに、ipod手に入れた当たりから、
音楽を聴いているというより、
音楽を喰っているというような気持ちがずっとあって。
しかもファーストフード化してる。
急いで押し込んで、味なんてみない。
おなかが満たされればそれで満足。
それ以上は期待してない。
そのくせ、中毒性がありやがる。
なんだか見失いがちなな今日この頃でした。
銀河鉄道
http://mmpmoo.com/gintetsu/
「銀河鉄道」70年代前半という限られた期間にシングル2枚とアルバム1枚を発表し、さして話題にものぼることもなく消えていった4人組 。ライナーノーツを読むと当時高校生が主体のバンドだったとのことだが、とても信じられない程の曲の完成度だ。by HMV
徳間ジャパンコミュニケーションズ (2002/01/23)
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